エステに通い始めて変わったのは、体型より先に「自分への向き合い方」だった

なつみのコラム

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エステに通い始めて、最初に変わったのは体重でも体型でもなかった。

変わったのは、「自分のために時間を使っていい」という感覚だった。

38歳・2児のママの私が、初めて痩身エステに足を踏み入れたのは昨年の秋。産後からずっと体重が戻らず、ダイエットに何度も失敗してきた私が、「もうプロに頼ろう」と決めたときだった。

正直に言うと、エステに行くことへの罪悪感があった。「子どもがいるのに、自分だけこんなことしていいのか」「このお金、他に使うべきじゃないのか」という気持ちが、予約ボタンを押す指を何度も止めた。

それでも行ってみた。そしてエステに通い始めてから、体型より先に、もっと大事なものが変わった。今日はその話を書く。

エステに行く前の私の状態

エステを始める前の私の毎日を正直に描写すると、こんな感じだった。

朝は子どもたちを起こして、朝食を作って、保育園と小学校に送り出す。昼間は洗濯・掃除・買い物・夕食の準備。夕方に保育園のお迎え。夜は子どもをお風呂に入れて、寝かしつけをして、そこからようやく自分の時間。でも疲れていてソファから動けない。気づいたら日付が変わっている。

「自分のための時間」というものが、ほとんどなかった。あったとしても、スマホでSNSを眺めるくらい。それすら「時間をムダにした」という罪悪感とセットだった。

体のことを考える余裕もなかった。鏡を見てため息をつく。服を選ぶのが面倒になって、毎日同じような服を着る。「いつか痩せたら新しい服を買おう」と思いながら、何年も経っていた。

自分のことを後回しにすることが、当たり前になっていた。後回しにすることが、「いいお母さん」の条件だと、どこかで思っていたかもしれない。

最初の施術で感じたこと

エステの体験コースに行った日のことは、今でも鮮明に覚えている。

個室に通されて、施術台に横になった。遠赤外線ヒートマットで体が温まっていく。外の音が遠くなって、しばらく自分のことだけを考えていい時間が始まった。

そのとき、気づいたことがある。

「私、こんなに長い時間、自分のことだけ考えたのはいつ以来だろう」

子どものこと、夫のこと、家事のこと、仕事のこと。普段の頭の中はいつも誰かのことで埋まっている。でもこの1時間は、誰かのことを考えなくていい。スマホも見なくていい。何かを決めなくていい。ただ横になっていればいい。

それだけのことが、思った以上に特別に感じた。

施術が終わった後、スタッフの方が「今日はゆっくり休めましたか?」と聞いてくれた。「はい」と答えながら、なぜか目の奥が熱くなった。自分でも驚いた。「ゆっくりできましたか」と聞いてもらえるだけで、こんなに気持ちが動くのかと思った。

帰り道、体が軽かった。それは施術でむくみが取れたからだったかもしれないが、体だけでなく気持ちも軽かった。「また来たい」と思った。体型のためではなく、「またあの時間が欲しい」という理由で。

「自分のために使うお金」への罪悪感が変わった

エステに通い始めてしばらくして、気づいたことがある。

最初は「このお金、子どもに使うべきでは」という罪悪感があった。でも通い続けるうちに、その罪悪感が少しずつ薄れていった。

なぜかというと、エステに行く日の私は、明らかに機嫌がよかったからだ。

施術後は体が軽い。気持ちが整っている。「自分のための時間を持てた」という満足感がある。その状態で子どもたちと過ごすと、同じことが起きても怒りにくい。余裕を持って接することができる。

エステに行かない日が続くと、心のどこかがざわざわしてくる。「また自分のことを後回しにしている」という感覚が積み重なって、些細なことでイライラしやすくなる。

自分を満たすことが、まわりにも返ってくる。当たり前のことかもしれないが、実際に経験して初めて「本当だ」と思えた。

今は「自分のためにお金を使うこと」への罪悪感が、以前よりずっと小さくなった。自分を大切にすることは、家族を大切にすることと矛盾しない。むしろつながっている。

「自分には無理だ」という思い込みが変わった

エステに通い始めて3回目のとき、スタッフの方が計測してくれた。

ウエストが1.5cm、太ももが0.8cm細くなっていた。

数字としては小さいかもしれない。でも私にとっては大きかった。なぜなら、「私の体は変われる」という事実を初めて数字で見せてもらえたからだ。

10年以上ダイエットを繰り返してきた中で、「自分の体は変わらないのかもしれない」という諦めが、どこかに根付いていた。産後から体重が戻らなかった3年間で、その諦めはさらに深くなっていた。

でも数字が動いた。体型が変わり始めていた。「変われない」という思い込みが、少しずつ崩れていった。

自分の体を信じられるようになったのは、エステで数字を見せてもらってからだった。

体型が変わる前に、「体は変わる」という信頼が生まれた。その順番が、私には大事だったと思う。

「続けること」の意味が変わった

ダイエットにおける「続けること」の意味が、エステに通い始めて変わった。

以前の私にとって「続けること」は義務だった。続けなければいけない。続けられない自分はダメだ。そういうプレッシャーの中で頑張ることが「続けること」だと思っていた。

エステに通うようになってから、「続けること」が自然になった。

理由はシンプルで、行くたびに何か変化があるからだ。体が軽くなる。むくみが取れる。施術中に自分の体質について教えてもらえる。「先週より脂肪が柔らかくなってきましたね」という言葉をもらえる。毎回、何かが返ってくる。

「頑張って続けている」という感覚より、「また来たい」という感覚の方が強い。これがこんなに違うのかと、驚いている。

10年間、頑張って続けようとしてきたダイエットが続かなかった。エステは「頑張る」という感覚なしに続いている。続けやすいものを選ぶことが、実は一番大事なことだったのかもしれない。

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「自分を後回しにしない」という習慣ができた

エステに通うことで生まれた一番大きな変化は、「自分を後回しにしない」という習慣だ。

月に数回、エステの予約を入れる。その日は子どもの送り出しを済ませてから、自分のための時間として確保する。家事は後回しにしていい。スマホを触らなくていい。その時間は自分だけのものだ。

この習慣ができてから、日常の中の小さな「自分のための時間」を意識するようになった。好きなコーヒーを丁寧に淹れる。子どもが寝た後に好きな本を読む。週に一度、自分が食べたいものを夕食に作る。

以前はそういうことに罪悪感があった。「もっと効率よく家事を進めるべきでは」「子どものために使うべき時間では」という声が頭の中にあった。今はその声が小さくなった。

自分を後回しにし続けた結果、私は疲れていた。疲れているから余裕がない。余裕がないから子どもに優しくできない日がある。そのことへの罪悪感がさらに自分を追い詰める。そういう悪循環の中にいた。

「自分を大切にすること」を少しずつ始めてから、その悪循環が少しずつ緩んできた気がしている。

体型は、まだ途中だ

正直に書く。体型は、まだ大きく変わっていない。

エステに通い始めて数ヶ月。ウエストや太もものサイズは少しずつ変わってきているが、「見た目が劇的に変わった」と言える段階ではまだない。体重も、スタートから数kg減った程度だ。

でも不思議と、焦りがない。

以前のダイエットは、常に焦っていた。「早く結果が出なければ」「もっとやらなければ」「なぜ変わらないのか」という気持ちが常にあった。その焦りが、途中でやめる理由にもなっていた。

今は「続けていれば変わる」という感覚がある。根拠のない楽観ではなく、小さな数字の変化を毎回見せてもらえることで、積み上がってきた信頼だ。

体型が変わる前に、自分への信頼が変わった。それがこのエステで起きたことで、私にとっては体重の変化より大事なことだったかもしれない。

同じように感じている方へ

このコラムを読んでいる方の中に、「自分のためにお金を使うことへの罪悪感がある」「忙しくて自分のことを後回しにし続けている」という方がいたら、一つだけ言いたいことがある。

自分を満たすことは、わがままじゃない。

育児・家事・仕事。毎日誰かのために動き続けている。その中で少しだけ自分のための時間を作ることは、サボりでも逃げでもない。

私はエステに通うことで、それを少しずつ実感できるようになった。体型が変わったから自分を大切にできるようになったのではなく、自分を大切にしようとしたから体型も少しずつ変わり始めた。その順番だった。

まず体験コースだけでもいい。1時間、自分のためだけの時間を持ってみてほしい。その感覚が、何かを変えるきっかけになるかもしれない。少なくとも、私にはそうだった。

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なつみ