ダイエットに失敗するたびに自分を責めていた私が、やめたこと

なつみのコラム

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「また失敗した。意志が弱いから。続けられないから。私には無理なんだ。」

ダイエットをやめるたびに、頭の中でこの言葉が繰り返されていた。

産後から10年以上、ダイエットに挑戦してはやめることを繰り返してきた。失敗のたびに自分を責めて、また少し自信をなくして、でも懲りずにまた始める。この繰り返しだった。

38歳になった今、私はその「自分を責めること」をやめた。正確には、やめようと決意して、少しずつやめられるようになった。

今日は、自分を責めることをやめるまでの話を書く。ダイエットの成功体験でも、何kgやせたという話でもない。もっと手前の、「自分との向き合い方」が変わった話だ。

私がどれだけ自分を責めていたか

まず正直に書く。私がどれだけひどく自分を責めていたか。

糖質制限を始めて3日で崩れたとき。「意志が弱すぎる。普通の人はこれくらい続けられる」と思った。

ジムの入会費を払って、結局3回しか行かなかったとき。「お金をムダにした。こんなんだからダイエットも人生もうまくいかない」と思った。

夜中に子どもが寝てからお菓子を食べてしまったとき。「最悪。また食べた。どうせ私は変われない」と思った。

鏡を見るたびに、ため息をついた。夫に体型のことを触れられると、必要以上に傷ついた。友人のSNSに痩せた写真が上がるたびに、見たくないのに見てしまった。

「ダイエットに失敗する=自分がダメな人間だ」という図式が、いつの間にか頭の中にできあがっていた。ダイエットの失敗が、自分の人格や価値への否定のように感じていた。今思えば、それはおかしな話なのだが、当時はそれが当たり前だと思っていた。

転機になった、ある日の出来事

自分を責めることをやめるきっかけになったのは、ある日の子どもとのやりとりだった。

保育園の年中になった上の子が、お絵かきで失敗して泣いていた。思い通りに描けなくて、「もうやだ、できない、私はバカだ」と言い始めた。

私は反射的に言った。「できなくても大丈夫だよ。失敗しても、また練習すればいい。できないことがバカなんじゃないよ」と。

その言葉を口にした瞬間に、止まった。

私は子どもに言えることを、自分には一度も言ったことがなかった。

ダイエットに失敗しても大丈夫。また試せばいい。続かなくても、それはバカなんじゃない。そんなふうに自分に言葉をかけたことが、一度もなかった。

子どもに言えることが、なぜ自分には言えないのか。その夜、ひとりでずっとそのことを考えた。

「自分を責めること」が何も解決しないと気づいた

自分を責めることをやめようと思ったもう一つの理由は、シンプルな気づきだった。

自分を責めても、何一つ解決しない。

10年以上、ダイエットに失敗するたびに自分を責めてきた。でも、責めたことで体重が落ちたことは一度もなかった。責めたことで続けられるようになったことも、一度もなかった。むしろ自分を責めた後は、やる気を失って、「どうせ無理だ」という気持ちが強くなって、次の挑戦までの時間が長くなるだけだった。

自分を責めることは、解決策ではなかった。罰でもなかった。ただ自分を傷つけているだけだった。

それに気づいたとき、「じゃあなぜ私はずっと自分を責め続けてきたのか」という疑問が浮かんだ。

答えは、「そうしないといけないと思っていたから」だった。

失敗したら反省しなければいけない。反省しなければ同じ失敗を繰り返す。反省とは自分を責めることだ。そういう思い込みが、いつの間にかできあがっていた。でも「自分を責めること」と「反省すること」は、本当は違う。

反省とは「なぜ続かなかったか・次はどうするか」を考えることだ。自分を責めることは「どうしてこんな私はダメなんだ」と傷つけることだ。前者は次につながるが、後者は何もつながらない。

やめた①「失敗した自分への言葉」を変えた

具体的に何をやめたか、順番に書く。

まず最初にやめたのは、失敗したときに自分にかける言葉を変えることだ。

以前は「また失敗した。意志が弱い。ダメだ」という言葉が自動的に出てきていた。これをやめて、「今日は続かなかった。理由は何だろう」という言葉に変えた。

最初は不自然だった。「自分を責めないでいい」という感覚に慣れていなかった。でも意識的に言葉を変えることを続けていると、少しずつ「失敗した」という事実と「自分がダメだ」という評価が、別のものとして見えてくるようになった。

夜中にお菓子を食べてしまった日も、「最悪、また食べた」ではなく「今日はストレスが溜まっていたんだな。何があったっけ」と考えるようにした。失敗の理由を探すことで、次に同じ状況になったときの対策が考えられるようになった。

やめた②「比べる場所を変えた」

次にやめたのは、自分を「理想の体型」と比べることだ。

以前は、雑誌やSNSのスリムな女性の写真を見ては「私とは全然違う」と落ち込んでいた。友人が痩せたと聞いては「私はなんで変われないんだろう」と思っていた。

これをやめて、比べる対象を「過去の自分」に変えた。

1ヶ月前の自分より体重が変わっていなくても、「先月より夜のお菓子を食べる回数が減った」「先月より水を飲む量が増えた」という小さな変化に目を向けるようにした。

他人と比べると、常に「足りない自分」が見える。自分の過去と比べると、「少しずつ変わっている自分」が見える。どちらを見るかで、自分への言葉がまったく変わった。

やめた③「0か100かの考え方をやめた」

私がダイエットで繰り返してきた失敗のパターンがある。「少しでも崩れると、全部やめてしまう」というものだ。

糖質制限中にケーキを食べてしまった日、「もう今日はダメだ」と思って、その後ご飯もおかわりしてしまう。1日サボったジムを「もう行けない気がする」と思って、そのまま行かなくなる。

「少し崩れた=全部終わり」という0か100かの考え方が、私のダイエットを何度も終わらせていた。

これをやめて、「少し崩れても、また戻ればいい」という考え方に変えた。夜中にお菓子を食べた翌日は、「昨日食べたから今日は少し気をつける」だけでいい。1日サボったジムは、「次の日に行けばいい」だけでいい。

ダイエットは一日で終わるものではない。人生の中で長く続けていくものだ。少し崩れても、また戻る。それを繰り返すことが「続ける」ということだと、38歳になってようやく理解できた。

やめた④「ダイエットを人格と結びつけることをやめた」

一番深いところで変えたことがある。「ダイエットの結果が自分の価値だ」という思い込みをやめた。

以前は、体重が落ちている自分は「がんばっている自分・価値のある自分」で、リバウンドした自分は「だらしない自分・ダメな自分」だと感じていた。体重計の数字が、自分の評価になっていた。

でも考えてみれば、体重と人格は関係ない。体重が3kg増えても、私という人間の価値は変わらない。子どものことを大切にしている、夫を支えている、友人を大切にしている、このブログを正直に書いている。そういうことは、体重とは関係なく存在している。

ダイエットは体型を変えるための手段であって、自分の価値を測るものではない。その当たり前のことが、当たり前に思えるようになるまでに10年かかった。

自分を責めることをやめてから、変わったこと

自分を責めることをやめてから、ダイエットとの向き合い方が変わった。

以前は「痩せなければいけない」という義務感で動いていた。今は「自分の体を大切にしたい」という気持ちで動いている。この違いは小さいようで、続けやすさがまったく違う。

エステに通い始めたのも、「痩せなければいけないから」ではなく「自分のための時間を持ちたいから」という気持ちからだった。施術を受けながら「自分のために時間を使っている」という感覚が、育児と仕事で消耗しがちな毎日の中で、気持ちの余裕を作ってくれた。

失敗しても自分を責めなくなったことで、「また試してみよう」と思えるサイクルが早くなった。以前は失敗後に長い落ち込みがあったが、今は「なぜ続かなかったか」を考えて、次の方法を早めに試せるようになった。

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それでも自分を責めそうになる日は、まだある

正直に書く。自分を責めることを「やめた」とはいっても、完全にやめられたわけではない。

先月、エステを2回サボった。そのとき「またやってしまった」という気持ちが出てきた。体重が少し増えた日の朝、鏡の前でため息が出た。

でも以前との違いは、そこで止まれるようになったことだ。「またやってしまった」で終わりにせず、「今月は子どもの行事が重なって忙しかった。来月は1回でも行けばいい」と次につなげられるようになった。

完璧にやめることが目標じゃない。気づいたときに立ち返れることが、今の私の目標だ。

同じように悩んでいる方へ

このコラムを読んでいる方の中に、ダイエットに失敗するたびに自分を責めてきた方がいたら、一つだけ伝えたいことがある。

続かなかったのは、意志が弱いからじゃない。

やり方が合わなかったのかもしれない。タイミングが悪かったのかもしれない。体の状態が変わる準備ができていなかっただけかもしれない。ダイエットが続かない理由は、意志の強さだけで説明できるほど単純じゃない。

失敗は「続けなかった証拠」じゃなくて、「何度でも試してきた証拠」だ。10年間、ダイエットをやめなかったということは、10年間諦めなかったということでもある。

自分を責める言葉を、少しだけ変えてみてほしい。「また失敗した」を「今回はここまでだった。次はどうしよう」に変えるだけでいい。最初は不自然でも、続けているうちに少しずつ楽になる。少なくとも、私はそうだった。

完璧じゃなくていい。それでも諦めない。それだけで十分だと、38歳の私は思っている。

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